ビズリポとユニークID

ビズリポではデータを特定するための項目が必要です。重複せずにデータを一意に特定することからユニークIDや単にIDなどと呼ばれます。本記事ではユニークIDをどのように決めていけば良いか、ID設計について解説します。
目次
はじめに
商品データを一元管理し、様々なECサイトへ配信するために、商品を特定するためのIDが重要です。どのようなIDとするかは、システムの安定性やデータの正確性、そして今後の拡張性にも大きく影響するため、慎重に検討する必要があります。
まず、IDの持つ役割を確認し、どのようなIDにしたら良いか検討していきます。
IDの役割と重要性
- 商品の一意な識別:複数のECサイトやシステム間で、同一の商品を正確に特定するために使用されます。
- データの更新:更新処理において、既存のデータと新規のデータを効率的に統合するために利用されます。
- データ連携:他のシステムとのデータ連携の際に、キーとして使用されます。
IDの設定における考慮事項
一意性
- 商品を確実に識別するために、システム内で重複しないことが必要です。
- 商品コードだけでは重複する場合、他の属性(容量、色、サイズなど)と組み合わせることで一意性を確保します。
安定性
- 一度設定したIDは、原則として変更しないことが望ましいです。変更すると、既存のデータとの整合性が失われ、システムに混乱が生じる可能性があります。
拡張性
- 将来的に新しい属性が追加された場合でも、柔軟に対応できるような設計が必要です。
- 例えば、商品コードの桁数を増やす、新たな属性をIDの一部として組み込むなど。
簡潔性
- IDは、人間が目で見て理解しやすく、かつシステムが効率的に処理できるような長さであることが理想です。
可読性
- IDから、ある程度商品に関する情報が読み取れるようにすると、トラブルシューティングの際に役立ちます。
IDの設計例
- 商品コード単体:商品コードが十分にユニークな場合は、これだけでIDとして使用できます。
- 商品コード + 属性:商品コードだけでは重複する場合、容量、色、サイズなどの属性を組み合わせてIDとします。
- 例: 商品コード_容量_色 (例: ABC123_500ml_赤)
- UUID:Universally Unique Identifier。システムが自動生成する一意なIDです。商品コードとの関連付けも可能です。
- ハッシュ値:商品に関する情報を基に生成されたハッシュ値をIDとすることも可能です。
ビズリポにおけるID設計のポイント
- 柔軟な設定:ビズリポでは、様々な組み合わせでIDを設計することができます。
- 自動生成機能:UUIDを自動生成する機能を利用することができます。
- カスタム関数:独自のロジックでIDを生成するカスタム関数を定義することも可能です。
まとめ
ビズリポにおけるID設計は、商品データの管理において非常に重要な要素です。一意性、安定性、拡張性などを考慮し、ビジネスに最適なID設計を行うことで、より効率的で正確なマスターデータ管理を実現することができます。